ぶらり建築
横浜にある東永谷地区センター
先日の所長の研修旅行で、伊東豊雄氏設計の「東永谷地区センター」を見てきました。
ケアプラザアと一体となった施設で、中庭をかいして動線も分離しています。
岐阜の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」につながっていくような外観、インテリアの考え方だと感じます。
シンプルなスクエアな形ですがいろんなところに伊東さんらしいところが感じられます。
ルーバー天井に丸く開けられた明りとりが、岐阜の「みんなの森 メディアコスモス」では
もう1つの要素が加えられたものになっています。
体育館も同じようなデザインでした。
窓際と億とは天井明りとりの数も違います。
ハロウィンも終わり、すっかり秋となり11月に入りました。
次回も所長の研修旅行のご報告をしますので、是非、ご覧ください。
横須賀美術館
先週に引き続いて、今日は「横須賀美術館」のご紹介です。
事故の大渋滞にはまり、途中、予定を繰り上げながらここはどうしても見たいとの要望で、
予定より大幅に遅れましたが何とか閉館前に、薄暮の中、到着しました。
海沿いのロケーションもいいのですが、ガラスのシンプルな建物がとてもきれいです。
時間が押して、夕暮れになりましたが、明かりがついたミュージアムが見れて良かったのではと思います。
柔らかな光に包まれて、吹き抜けの一体空間になっています。
屋根面もガラスなのですが、ポーラ美術館とはまた違った良さがあります。
天井内も見えました。
室内の円形の穴から明りがここを通して屋根面から発光しています。
地形と一体化した建物は高さを低く抑えるためのようですが、約半分を地下に埋め込んであります。
今回 所長が訪れた横須賀美術館、こちらに行った際は、是非、私も見学したいと思います。
箱根にあるポーラ美術館
建築家 伊東豊雄氏が江南市にて講演会
建築家 伊東豊雄氏の講演会、テーマは「実現させる力 / 建築のプロセス」でした。
場所の力ということの話から始まりました。
そういうものから何か体に訴えかけてくるような場所をつくり込むことを考えるということです。
また、諏訪大社の御柱祭の話から国立競技場の落選案の話となり、
場所性を考え創り込んだという話をされてました。
おもしろくない幾何学のルールから独自のルールを導き出し建築を考えているという
最近の「伊東建築」の考え方だそうです。
僕は、頭の中にあるイメージをこのルールで置き換えて、説明できるいいシステムであるとは思います。
最後に、競技場の審査に関する不満のようなことを、「工期やコストばかりの話では おもしろい建築はできない。」という
話をされました。
初めて伊東氏の講演を聴きましたが、本などでイメージする、そのとおりの人でした。
箱根ラリック美術館
今年の研修は、「神奈川県内の建築探訪」で、先日、所長が行ってきましたのでご報告です。
入口にショップとレストランがあります。
そこから少し離れた所に、ミュージアムがあります。
ミュージアムは、木々の中、自然あふれる道を歩いて行くと、大きな入り口の扉と共に、切妻の建物が現れます。
フランス人であるラリックは、ジュエリーとガラス工芸 さまざまなジャンルの作品を手がけ、
自然を愛する人だったそうです。
こちらのレストランには、テラスもあり緑あふれる中での食事もできるそうです。
とても感じ良さそうでした。
今回は、予約不可のため、別のところでの食事となり残念でした。
晴れ渡った日で、オフホワイトのアースカラーの外壁は、緑青色の屋根が緑の中でとても綺麗でした。
次回は、ポーラ美術館をご紹介したいと思います。
みんなの森 ぎふメディアコスモス
伊東豊雄氏設計の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」を見てきました。
この建築物で誰もが目を奪われるのは、2階の中央図書館の「木造の格子状の屋根」と、
「グローブ」と呼ばれる白っぽい半透明で大きくて床から浮かんだ逆さまの漏斗形状のかさですね。
このグローブは、上部トップライトから自然光の穏やかに室内に拡散させ、夜は照明のシェードになります。
また、上部に設けられた開閉式の水平窓を開けることで自然な風の流れを生み出し、
機会による空調ではなくエネルギーをかけずに2階の大空間を換気することができます。
木製の格子状の屋根は、ただの仕上げ材ではなく構造材として働いていて、
職人さんたちがヒノキの薄板を積層してビス留めを手作業で丁寧に取付けられたそうです。
ヒノキ材は全て岐阜県材「東濃ヒノキ」を使われているようですね。
設備がデザインとなり、素晴らしいです。
このように2階はワンフロア―に壁の間仕切りがなく、本棚も背が低いためより広く感じられ、
グローブのおかげで落ち着いた空間を実現し、自然の明るさのある居心地の良さを実感してきました。
そしてテラスもあり開放感もありました。
1階はエントランスから入るトヒノキの香りに包まれています。
市民活動交流センターや展示ギャラリー等の施設が入っていて、オープンで賑わいのある交流の場を感じとれました。
滋賀県にある MIHO MUSEUM
時間があったので、I.M.ペイ氏設計のMIHO MUSEUM(ミホミュージアム)に初めて行ってきました。
山を貫くステンレスを使ったあやしく光るトンネル、曲線に曲げて直接見えないようにしてあります。
「時空を超えるトンネル」と言われているようです。
トンネルを抜けると正面に入母屋の形態を取り入れたガラス張りのエントランス、この辺りはペイですね。
そして正面に風景が抜け山々の中に宗教建築が見えます。
導入部から美術館棟にいたるプロセスは、ここから見る宗教建築のためのものだとわかります。
導入部が長~いもったいぶった??建築・・・、
レセプション棟から美術館棟までの道のりがとても長かったです。
「設計のテーマは桃源郷。道に迷った漁民が仙境の楽園ー桃源郷を見つけ出すという、
陶 淵明の「桃花源記」に描かれた物語を、信楽の地に実現しました。」とありましたが、
実際に歩いてみて辿り着いたと、体験できたように思いました。
美術館棟は幾何学模様のガラス張りになっていて、明るい太陽の光が差し込みます。
この時の展示は茶釜の特別展をやっていました。
少し前には伊藤若冲もやっていたみたいで、その時の方が個人的には良かったですかね・・・。
ただ、この建築を見るだけで十分な価値があり、とても素晴らしかったです。
京都御所
通年公開となった京都御所は、築地堀(ついじべい)で囲まれた南北約450メートル、東西約250メートルの方形で
面積11万平方メートルだそうで、本当に広い敷地でした。
京都御所は、その古来の内裏(天皇の居所を中心とする御殿)の形態を今日に保存している由緒あるもので、
現在のものは安政2年(1855年)の造営であり、紫宸殿を始めとし、清涼殿、小御所、御学問所、御常御殿などの
平安時代以降の建築様式の移りかわりをつぶさに見ることができます。
現在の京都御所は14世紀から明治2年までの間、歴代天皇が居住し、儀式、公務を執り行った場所だそうです。
御車寄です。
昇殿を許された者が正式に参内するときの玄関であり、屋根は檜皮葺き(ひわだぶき)です。
諸大夫(しょだいぶ)の間です。
正式な用向きで参内した時の控えの間です。
紫宸殿(ししんでん)です。
即位礼などの重要な儀式を執り行う最も格式の高い正殿であり、京都御所の象徴といえる存在だそうです。
建春門(けんしゅうもん)です。
小御所(こごしょ)、御学問所(おがくもんしょ)、御常御殿(おつねごてん)です。
本当に立派な建築物で、こうやってたくさんの人が見れるようになって本当に良かったと思います。
機会があれば、是非、行ってみてください。
それにしても暑い暑い日でした・・・(笑)
名古屋の「四間道界隈」
「四間道」は名古屋駅から徒歩15分、国際センター駅から徒歩5分の堀川沿い(西側)にあります。
そんな四間道は、元禄13年(1700年)に発生した大火の後、商業町屋の防火を目的とし
道幅を四間(約7メートル)に広げたので、その名前がついたと言われてます。
石垣の上に建つ土蔵群と軒を連ねる町屋が通りに面して建ち並んでいます。
ここ数年にリノベーションした店舗が立ち並びます。
一本中に入った小路に、複数店舗が入った建物もありました。
古い民家の屋根瓦の上には屋根神さまが見られ、疫病や火災などの恐怖から身を守るために庶民が祈りを込めて作ったものです。
この屋根の上に小さな社を祀るという形態は名古屋独特のものだそうです。
帰りに食事したお店は、関谷酒造が経営する「圓谷」です。
300年以上経つ米問屋の蔵を改装したお店です。
とても混雑してて人気店のようですが、美味しいビールをいただいてきました♪♪
また是非、「四間道界隈」を訪れようと思います。